当社が長期的に携わっている中央省庁の大規模システム開発の現場からCIJ担当者2名に取材を実施、プロジェクトの関わり方、想いを聞いた。

大規模システム開発に20年以上に携わり、担当領域を拡大

本件は、中央省庁がサービス展開する大規模システムの開発プロジェクト。
最近では、紙で提出されていた申請書を電子化することによって事務処理を緩和するだけでなく、利用者である国民(以下、ユーザ)は役所へ行かずに個人のPC・スマートフォンから手続きを済ませることができる。

CIJはNTTデータ様(以下、お客様)の元、2002年にプロジェクトに加わって以来、徐々に担当領域を拡大し、現在は60名ほどがプロジェクトに参画している。これまでの成果を認められて、今では要件定義から一緒に関わらせていただいている。お客様からは「助かったよ」「良かったよ」など、感謝のお言葉を頂戴することも多く、良好な信頼関係を築けている。

お客様からのご要望をしっかりと形に変える
実現するにはコミュニケーションが命

毎年行われる法改正やマイナンバーカードの普及によってシステムに対する様々な変更要望をお客様から受けている。システムの運用を責務とするお客様からは「こんなことを実現できますか?」といった相談をお受けすることもあるが、その様な場合においても、お客様が求めていることを正確に理解し、業務内容やユーザの利便性に考慮した上で提案型のコミュニケーションを心がけている。

また、多くの企業が開発に関わっているため、システムの全体を把握することは難しい。CIJが担当するのはクライアント制御部分、つまりユーザが操作する画面そのものや入力された情報をデータベースに送る機能である。担当する機能の処理フローを入念に分析し理解した上で、変更要望ごとにシステムの改修箇所を見極める。関連する他社インタフェースとの調整が生じる際は、多くの企業担当者とのコミュニケーションも欠かせない。

「沢山の人と相談しながら進める。本当にコミュニケーションが命になっている。」と部長のT.Yさん。

システムの需要が高まり開発案件が増大
お客様に近い位置で寄り添い、最後までやり遂げる責任感

近年のIT活用により当システムへの需要も急速に高まっている。CIJが対応する領域においては、定期的な開発は1.5倍に増加し、さらには数年先に始まる新制度を見据えた次世代開発にも携わっている。それらの案件は並行開発しているため工数と進捗の管理が大きな課題となっている。そのため、お客様に画面のサンプルを提供して隠れた要望を引き出し、曖昧な部分は堅実に一つ一つ早期に解消することを実践している。システムの既存部分にも配慮した上でお客様が求める理想に近付くように提案し、お客様の意思決定を適切に促すことで手戻りを予防することにも繋げている。お客様に近い位置で寄り添い、協力することによって開発の納期を守っている。

「CIJは本当に実直。大変な案件でも投げ出さずに最後までやり遂げる。」と同T.Yさん。確固たる責任感はただの精神論ではなく、裏打ちされた問題解決力によって有言実行している。

国のシステムに関わる重圧はあるがやりがいは大きい
お客様をリードし、二人三脚で開発を推進する

国が運営する大規模システムのため、失敗できない重圧を常に感じて仕事をしている。そんな中でどのようなところにモチベーションが見出されているかを最後にご紹介したい。

「作ったものが見えるところにある。クライアントソフトは中央省庁のHPからダウンロードできるし、Web版はすぐに使える。多くのユーザが使用しているため、やりがいを感じる」と同T.Yさん。
「プロジェクトに入っていきなり要件定義を担当するとは思わなかったので、貴重な経験をしていると思うし、新鮮さや自分が提案出来ている事にやりがいや楽しさがある」と若手社員のT.Rさん。

また、お客様の担当が変わる中でも、CIJには長く開発に携わるベテランが多い。そんな場面においても「お客様の若手社員に対しても、経験を活かした提案を意識し、一緒に学びながら開発している感じ。CIJの若手も一緒に成長できている良い現場。」とのこと。

国の行政を担う重要な当システム、その裏では多くのCIJ社員のたゆまぬ努力と実行力によって支えられている。そして今日も、社員らの頑張りによってシステムは安定稼働を続けている。

このようにCIJでは、困難な状況に置かれてもお客様に最後まで寄り添って、一緒に価値を創造することを信念としています。創業以来、積み上げてきた確かな技術力を支えにお客様の様々なニーズに応えます。